アートメイクの施術技法

アートメイクの濃さを決める要素

◯◯さんのアートメイクはすごく濃い、◯◯ちゃんは、超自然!技術者の技量と一言でいってしまえばそれまでですが、施術方法や技法共に共通する、アートメイクの濃さを決める要因をご紹介します。

  • 施術の密度:グラデーションでは、細かく又は幾重にも、ストロークでは毛並みの密度を密にすると見た目に濃く見える
  • 色素の色調の違い:明るめの色よりも、暗めの色の方が濃く見える
  • 色素の濃度:濃度の高い色素の方が濃く見える

アートメイクの持ちの違いを決める要素

  • 肌質・体質
  • 選択した色調
  • 施術の深さ

アートメイクの施術技法について

アートメイクには、施術技法があります。ポイントは、「施術方法」と「技術」でそれぞれに違いがあります。このページでは違いやメリット・デメリットをご紹介していきます。

施術方法の違い

手彫りアートメイク

手彫りは、文字通り手で掘っていきます。専用の道具を用いて、施術を行っていきます。手掘りは施術者のテクニックによって大きな差がでてしまうのが、特徴です。

メリット

手掘りの大きなメリットは、「人の手で行う繊細な施術が可能」というところです。毛並み(ストロークと言います。)もキレイにできますので、自然な眉に近い仕上がりになります。

デメリット

施術者の技術力で、仕上がりに差が出てしまう。

マシン彫りアートメイク

マシン彫りは、アートメイク専用の器具を使用し、一定かつ規則的に皮膚に着色をする技法です。マシンにも、デジタルマシンとアナログマシンがあります。

マシン彫りのメリット

ムラが少なく、一定の深さで施術が行えます。

デメリット

デメリットというよりは、好みによってしまうのですが、塗りつぶしたようなマットな仕上がりになります。機械音がするので、心理的な恐怖を感じる方もいらっしゃいます。

技術の違い

3Dグラデーション

眉尻から眉頭にかけてグラデーションをかけながら塗り潰ししていく技法。パウダーで描いたような仕上がりにります。

3Dグラデーションとは?

4Dストロークが線で入れて行くのに対し、点で入れていく技法です。通常使われる針は1本に複数本ついています(技術者の好みで使う針の形も様々ですが、当院では、19本から21本のものを使用しております。)

前述の(「施術方法の違い」)通り、マシンで入れる場合と手で入れる場合がございます。当院では、眉のアートメイクは、全て手彫りで行います。(技術者の技量にもよりますが、マシンよりも手彫りの方が多色使いもしやすく、眉頭や眉のアウトラインもより自然に描けるからです。)

針に色素をつけ、皮膚に引っ掛けるように入れていきます。(万年筆のように自動的に色素が出てくるのではなく、取り分けた色素を付けながら入れていくという、意外と原始的な作業になります。)

クリーム状の塗り麻酔を使用しますが、全くの無痛ではなく、毛抜きで毛を抜かれているような、、、輪ゴムで弾かれているような、、感覚がございます。局所麻酔を行うと無痛になりますが、注射自体に痛みがございますし、麻酔液が皮下に注入されることにより、眉のアートメイクに重要な形の対称性が不正確になってしまいます。

また、前述の(「アートメイクの濃さを決める要素」)通り、淡くしたい眉頭は、柔らかめのお色や多色使い、濃度や密度の調整を施し、はっきりさせたい眉尻や毛の無いところは濃い目のお色で密に入れるなど、1つの眉を作るのにも複数のお色や針を使って美しいグラデーションを作っていきます。

また、4Dストロークに比べ全体的にお色を入れていきますので、細かい微調整や、形が作りやすく、カラーチェンジも行いやすいです。過去にアートメイクをお受けになられている方が、4Dストロークをご希望の場合は注意が必要です。過去のアートメイクがかなり変色されている場合は、一旦グラデーションで修正し、その後にストロークをお入れ頂いた方が、より自然な仕上がりになります。

4Dストローク(4Dマイクロブレイディング)

眉毛を1本1本描く技法。1本1本線で描くため、毛が生えているような仕上がりになる。

4Dストロークの特徴

眉毛が1本1本生えているように描く技法が流行っています。インスタの普及で海外(おもにアメリカ)セレブが行っていることも大きく影響しているようです。

4Dストロークは、一般的にマイクロブレイディング、4D, ストロークなどと呼ばれています。一昔前には、刺繍と呼ばれていた技法でしたが、最近はカッコ良いネーミングになって再ブレイクしています。

しかし、昔の刺繍と違うのが、4Dストロークの特徴である1本1本の毛並みを綺麗に描けるように、皮下で色素が拡散しにくいように専用の色素が開発されたことです。実際格段に滲みにくくなりました。また、針も4Dストローク専用のものがあり、より繊細なラインを描けるようになっています。

施術直後の仕上がりの自然さは素晴らしく、確かに写真でみせるインスタでは、実際の毛と区別がつかない仕上がりになります。

4Dストローク(4Dマイクロブレイディング)の注意点

ここからは4Dストロークの実例を用いて、注意点をお伝え致します。
※使用している画像は、他院でマイクロブレイディングの施術後、当院にて修正を希望されご来院いただいた方の画像になります。

4Dストロークは、クリアな毛流れを出すのに明るめの色合いが困難であるため、色の定着が落ち着いた後(1週間後)の実際の仕上がりはかなり黒くなっています。ストロークが途中で途切れてしまうこともあり、ムラやマダラな仕上がりになる箇所が出てしまいます。

海外(アメリカ)からの技術で、スケール(ものさしのような物)を使用して形を作る場合、顔の筋肉の付き方や動かし方、凹凸感に対応できていないケースも見受けられます。

※この方の場合、向かって→右の眉が前に出ているので、前回他院でスケールで測ってやられたそうですが、左右違う形になっています。

また、近年、過去にアートメイクを受けたことのある方は意外に多く、以前の色素がオレンジに変色している人も実際かなりみられます。この症例のように、オレンジを修正せずにそのまま4Dストロークを入れてしまっているため、毛並みの隙間からオレンジが見えてしまっています。

※以前のアートメイクが赤く変色したまま、4Dマイクロブレイディングを入れられた為、2色になってしまっています。しかも、4Dが皮下で拡散し、毛並みが表現されていない上に黒くなりすぎています。

こちらの症例も2年前に他院で施されたストロークが不自然で修正にいらっしゃいました。眉頭の毛並みの方向が間違っている上、1本1本のストロークが深いため、皮下で滲んで太くなってしまっています。

以上のことから、昨今の4Dストロークが流行っている中、他院で施術され、以上の問題点を持った方々が、当院に修正の依頼にいらした場合、その修復に3Dで行った場合以上の時間と回数を要することが多いです。しかしながら、毛の色が濃い男性や、女性でも比較的毛量が多い方、頭皮へのアートメイクなどは、4Dストロークの方が、適しているケースもあります。4Dストローク眉のみで施術をする場合、より熟練した高い技術が必要になります。

3Dグラデーションと4Dストロークの併用

もともと全体的に毛がある方には4Dストローク単品のみの施術でも問題はないが、眉毛が薄い方、眉毛が半分しかない方、脱毛症などで全く毛がない方には、4Dストローク単品のみでの施術はお勧め致しません。

当院では、初回は3Dグラデーションで施術し、2回目以降に4Dストロークを取り入れております。

3D グラデーションが向いている方 4D ストロークが向いている方 3Dと4Dの併用が向いている方
毛の量 毛が少ない方
ほとんどない方
毛がしっかりしていて、毛量もそこそこある方 残っている毛質がしっかりしている方で、極端に一部分の毛がない方。
ブラウン系の柔らかいお色にされたい方
明るめのお色にされたい方
色目の調整がしやすい
毛並みを出すため、色は暗め
明るいお色は毛並みが出ない
左右の形を対象に整えたい方 毛と毛の間に間隔ができるため、形が不対象になりやすい
男性 全く眉毛のない男性 多少は眉毛のある男性
色のもち 通常1年毎のリペア 数ヶ月に1度のリペア
色持ちが悪い
特徴 多色使いや、濃淡でグラデーションを付けていく パウダー状の仕上がり
形を作りやすい
1本1本眉毛が生えているような仕上がり
ダウンタイムがない(施術直後が一番自然な仕上がり)
注意点 眉頭を作り込み過ぎない 眉毛がない方に施術すると不自然になりやすい
日数が経つと、毛並みからグラデーションのようになる
毛並みが重なったり、深すぎると皮下で滲むことがある
技術の差がグラデーションより出やすい
退色過程で、グラデーションと同化してくる
3D⇔4D 過去に3Dでアートメイクされた方がストロークを希望される場合は、変色を修正されてからストロークを入れる必要があります。 過去に4Dでアートメイクされた方が、3Dに変更される場合は、4Dの部分が黒すぎる場合が多いので、黒味を抑える必要がある

総論
3D、4Dの併用が適応の方、ある程度毛量のある男性以外は、3Dグラデーションのみ、又は併用で施術されたほうが、ご希望により近い形とお色に仕上がります。

眉毛が薄い方

綺麗に定着しなかった場合、ところどころ線の間が抜けて不自然。自毛がないため隠せない事例が多くあります。

眉毛が半分しかない方

施術直後は綺麗だが、剥離後は自眉との差が出てしまい不自然になる。グラデーションとの併用をオススメします。ベースがあることで自毛との差もカバーすることができます。

全く毛がない方

隠す物がなにもない為、1本1本を完璧に仕上げる必要があります。至近距離で見ると、地肌に4D眉のみの施術だとかなり違和感があります。4D眉は色持ちが悪いため定期的にリペアする必要があります。グラデーションとの組み合わせにより立体感がでて違和感は軽減、完璧にストロークが入っていなくてもベースのグラデーションでカバーする事ができます。